世界は日に日に近くなっています。約450年前、スペインの宣教師ザビエルたちはキリスト教布教のため、3ヶ月もの月日をかけ、広い海をわたり、この九州にやってまいりました。それが今日では、わずか半日で福岡の街にもたどり着くことができるのです。
スペインは「闘牛」「フラメンコ」「太陽と情熱の国」といったイメージがすっかり定着していますが、実は世界最多の37ヶ所の世界遺産を保持しており、その歴史と民族文化の伝統にも世界中から注目を浴びているのです。
スペインは単一民族の国ではありません。バスク人やカタルーニャ人さらにはガリシア人等が存在し、人種的にもゲルマン系やケルト系をはじめラテン・ユダヤ・アラブ系といった多様民族国家なのです。その結果、古来より他の西洋諸国にはない独自の文化をつくり上げてきました。毎年、ヨーロッパはもとより、世界各地から4000万人もの人たちが休息を求めてこのスペインを訪れていることは、他国の人々を受け入れる、そのコミュニケーション能力の高さと、国際レベルの交流が楽しめるからではないでしょうか。まさに、国際交流の原点ともいえる国。スペインは福岡が目指そうとしている理想の国際都市の一つとしても考えられます。
2003年5月、ここ福岡に九州・山口を管轄とする在福岡スペイン国名誉領事館が開設されました。これを機会に福岡とスペインの交流を今まで以上に深めていくとともに、さらなる親善を願い、ここに「福岡スペイン友好協会」の設立を提案いたします。なにとぞ、本趣意書をご理解いただき、ご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。
2004年7月3日
福岡スペイン友好協会設立発起人会
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